「1分」の遅刻と「1時間」の遅刻。どっちが悪い?(4年1組)
1分の遅刻と1時間の遅刻。どっちが悪いか考えたとき、私は真っ先に、「1時間の遅刻の方が悪いに決まっている。」と思いました。なぜなら、1分よりも1時間の方が時間を多く使っているからです。しかし、この1分と1時間の遅刻を具体的に想像してみると、考え方は変わってきます。1時間遅刻をするのはどんな時か。例えば、13時から習い事があるとします。いつもは10分前には習い事の場所に着くように前もって家を出ます。しかし、家族のだれかが急に具合が悪くなり、看病をすることになるかもしれません。あるいは、向かうと中の道で人が倒れていて、近くの人に助けを求めたり、AEDを探したりすることも考えられます。つまり、1時間遅刻をするということは、思いがけないことが起こってしまった時です。一方、1分遅刻をするのはどんな時か。13時から習い事があるにも関わらず、ぎりぎりまでゲームをしていたり、YouTubeなどの動画を見ていたりすることが考えられます。つまり、1分遅刻をするということは、本当は間に合うにも関わらず、そのための努力をしなかった時です。このように考えると、1分と1時間の遅刻を比べた場合、1分の遅刻の方が悪いと思いませんか。学校生活でも同じようなことが言えるかもしれませんね。本当は授業や掃除の開始時刻に間に合うにも関わらず、休み時間や昼休みが楽しくて、「あと少しくらいいいや。」、「チャイムが鳴り終わるまでに行けばいいや。」と、つい、安易な考えをもってしまい、結局は遅刻をしてしまうと。1分の遅刻をしないためには、時間に余裕をもって行動するしかありません。「早く準備しすぎたね。」、「まだ時間があるね。」と、思うくらいの余裕があっても良いのです。目先の楽しいことに流されず、一歩先のことを考えて行動することが大切です。4年1組の子供たちは、この行動ができていると感じています。しかし、時々ではありますが、チャイムが鳴ってから行動する時があります。冬休みまで残り22日。子供たちには、時間に余裕をもって行動できるかっこいい姿で、冬休みを迎えてほしいです。